2007年11月08日

「子ども心と町の空」

No.34

森「このひと口がたまらないんだよなぁ。」

と言いながら次の一口で一気に飲み干した。
彼の飲みっぷりに金田はいつもながら驚くのであった。

金「ぎょ!・・・なんなんだ、この速さは。こんなに炭酸がきついのによく一気に飲めるなぁ・・・。」
藤「去年の夏の特訓のときはもっと凄かったね、よっちゃん。持ってきた1.5リットルのペットボトルを全部飲み干して、そのあとスズキさんに来てペプシ2本飲んで帰ったよな。金田は休んでたから知らなかったろ。」
金「え?そーなの?それって人間じゃないかも・・・。」
森「おぉ、そうさ!俺は人間じゃないんだ。実は宇宙の彼方、M77星雲から来た、ウルタルマンだ。」
金「なにそれ?ウルタルマン?タルのようにたくさん入るからってかぁ・・・。」
森「お、よくわかったな。」
金「はぁ・・・。」
藤「そういえば、先週のウルトラマン見た?カネゴンっていう怪獣ができたよな。あれ絶対おかしいよ。」
森「なにが?」
藤「お金を食べるんだけど、なぜか硬貨ばっかりで、お札は食べないんだよ。」
森「あれ?知らなかった?カネゴンはお札を食べると口のなかでくっついて息ができなくなって死ぬんだぞ。口の形も平べったいだろ?」
藤「へぇ、そうなんだ。」
森「・・・たぶん。」
藤「たぶんってなんだよ。」
森「たぶん、そうかなぁ・・・と思って。」
藤「え?なんだよ、たんなる想像じゃないかよぉ。」
森「へっへっへっ・・・。」
藤「・・・よっちゃん、ちょっとやばいかも。金田帰ろうか。」
金「よっちゃんペプシ一気のみした後はいつも変だよ。酔っ払っちゃうのかな?」
藤「そんなわけないだろ。」

森「正義の味方、ウリタルマン登場!・・・出たな、怪獣カネダゴンとフジタン星人!」

金・藤「じゃ、お先!」

おばちゃん「・・・」


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