2007年10月31日

「子ども心と町の空」

No.32

次々とレギュラーが決定していくが、大体予想したメンバーになっていくものだ。
6年生が主体で、5年生は補欠という構成。

「・・・次は走り高跳びだ。レギュラーは6年生の高林と5年生の藤田でいこうと思う。藤田は最近頑張っているからな。補欠は・・・。」

「やったね!かっちゃん。すごいじゃん。」
「おー!いっちょ~やったるべぇ~。」
「やるき満々だね。」

「最後は走り幅跳びだが、今回は事情があって6年生が誰も出られないから、5年生に頑張ってもらわないとな。・・・夏木、森山がレギュラーで金田が補欠だ。」

思わぬ出来事に森山は大喜び。

「やった、やった!マコトがんばろうぜ。」
「おー!」

ここで登場する愛称マコト。夏木誠といい、成績優秀、スポーツ万能で、学年の鏡のような生徒である。
こういう生徒はクラスに必ず一人はいるものだ。
体力勝負の森、金、藤とは違う・・・。

「そういえば、西部地区の小学校に、走り幅跳びのすごい選手がいるらしいぞ。出場した大会すべて優勝だそうだ。夏木と藤田、頑張ってギャフンと言わせてやれ!」

「先生、俺にまかせてよ。ギャフンとでもバフンとでも言わせてやるよ。」
「おぉ、森山!大きく出たな。やれるのか?」
「大船に乗ったつもりでいてよ、先生!」
「あまり調子に乗るなよ。」

あまりの調子のよさに森山の頭にげんこつが一発・・・。

森山「ギャフン・・・」

かくして中津先生の厳しい練習が開始された・・・。


同じカテゴリー(物語)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。