2007年07月29日

「子ども心と町の空」

No.19

パンチングマシーンで遊んだ彼らは、定番のおもちゃ売り場へ下りた。
まず向ったのは、モデルガンのコーナー。
金田と森山は大の西部劇ファンなのだ。
ケースに並べられているモデルガンを見て目が輝き始めた。
金田はケースの中のモデルガンの一つを指差して言った。

   「うわー、かっこいいなぁ、よっちゃん。やっぱコルトが一番だね。」

森山「ガンマンの早撃ちはシングルアクションを使ってるんだよな。」

金田「カレント・イーストウッドが持っていたのはコルト・フロンティアだっけ?」

森山「そうだよ、“アウトロー”で使っていたやつだ。」

突然、2人はなにか思い出したように黙り、妙な動きをし始めた。
向き合ったまま、ゆっくりと後ろへ歩き、右手を腰のあたりまで下げた。
金田はガンベルトのフォルダのガンを素早く取り出す真似をした。

金田「カチャ、バーン!」

森山「う、やられたぁ・・」

小学生がよくやる遊びだ・・・。
時代は変われども空想の世界に耽るのは子供の特権である。
しばらく“西部劇ごっこ”を楽しんでいたが、森山が内山がいないことに気がついた。

森山「あれ?内山は?」

金田「きっと別のコーナーに行ったんだよ。探そうよ。」

森山「おう、そういえば内山はミニカーが好きだったから、ミニカーのコーナーかも。」

2人はミニカーのコーナーへと足を運んだ。

そして・・・。


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この記事へのコメント
子供達のカタカナ言葉の連発に おばあさんは目が三角です・・・・。
Posted by あかり at 2007年07月31日 15:46
こういうときもあるんです・・・。
Posted by 伝道師 at 2007年07月31日 23:23
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