2008年04月13日

「子ども心と町の空」

No.52

「よっちゃんだ!」
「どうしたんだ、蛇に襲われたのか?」
「わからないよ。」
「大丈夫かな・・・。」
「襲われたような声じゃなかったよ。」

森山はなにかを見つけたようだ。

「おーい!金田ぁ~、こっち来てみろよ!」
「よっちゃ~ん、なにかあったの?」
「いいから、はやく来てみろよ~!」

なにかとんでもない物を見つけたのか、かなり慌てている様子だ。
何度も金田を呼んだ。

「なにか見つけたのかな?」
「そうかも。行ってみたら?」
「マコト君大丈夫?」
「ああ、大丈夫だよ。」
「わかった、ちょっと待っててね。」

そう言って不安に駆られながらも藪をかき分け、森山の声の聞こえる方へ向かった。

「居た居た、よっちゃん!」
「遅いぞ、金田。」
「もう、よっちゃんたら、なにかあったの?」
「これ見てみろよ。」

足元にはちょうど両手で持てるくらいの大きさの段ボールがあった。
森山はその箱の蓋を開けて金田に見せた。
それを見た金田は驚愕した。

「え!?」


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